<ふるさと風の会第18回公演より> 

透明な青の色は龍の流した涙の色

 

 

 

龍の棲むというこの山に登って来て、この国を見下ろしてみた。

誰にも一度の恋の思い出は持っているものである。

しかし、龍が棲むというこの村上の山の頂上からこの国を見下ろしたとき、何故か思ってしまった。

「この国に、かって青春はあったのだろうか? あったのだったらどんな青春だったのだろうか? 本気の恋をした者たちがいたのだろうか?」

希望の物語だったのだろうか。


風子。言葉は心の真実を語るものだけれど

美しいぶんだけ

ガラスのように脆く壊れやすいものだ。だから風子。

真実の言葉を 常世の国の風にのせて

舞っておくれ。

風子の舞の言葉の物語は、きっと明日の希望に生まれるのだから。