home

目次戻り  

歴史随筆(22)      打田 昇三  (2010.9.1)

 

 

 ギター文化館

         打田 昇三

 柴間の「ギター文化館」は、その場所がフラメンコギターの本場スペインのアルハンブラ近郊に似ているという理由で選ばれたと聞いている。

園部川上流を挟んで鐘転山や難台山を背にした地形には、確かにシェラネバダ山脈を背負ったグラナダの面影がある。

 ギター文化館では石岡市・石岡市教育委員会などが後援するレベルの高い催しが行われるが一般には余り知られていない。

しかし音楽界では世界的規模の存在らしいから、市民も注目して良い所である。

 アルハンブラも、かつては単なる古都市だったが米国の作家アービングが「アルハンブラ伝説」を書いてから有名になった。

それ以前にはコロンブスが新大陸探検をイサベル女王にお願いして許された場所でもある。

当時のコロンブスは全く無名であったから、女王が「嫌だ」と言えば現在の米国は無かった。

 石岡市にある「八郷地区のアルハンブラ」が音楽関係者以外の方々に少しでも注目して貰えれば良いのだが…。

それを目指して手話舞でふるさとの歴史を表現する「朗読劇団・ことば座」が定期公演を行い、NHKも着目している。